私の愛したインド 読んだ。
普段は、メッセージ性の強い書物を
読まないようにしています。
何故なら、そのメッセージが正論で
あったとしても、正論によって世間が
動いてはいない事を十分に思い知って
いるからです。
だから自分がやるべき事、私の場合は
笛を少しづつでも上達させる事や、他の
大多数がやっているという理由だけで、
自分もそれに加わらないことが、世間に
対するささやかな貢献だと思い定めて
いました。
しかし、今回読んだアルンダティ・ロイ氏
の著作はナルマダ川流域のダム開発の為に
無慈悲に(何の補償もなく)住居を奪われる
アーディバーシ(インドの原住民)の為に
怒り、悲しみを詩的な文章と実際のデータに
よって表現しています。
また、2章のインド核開発に抗議するエッセイ
では、抑止力としての核の欺瞞性や危うさを
叫ぶように、しかし詩的に表現しています。
たまには、世界の現実に目を向けてみるべき
だなと少し反省しました。
でも、次はもっと軽い内容の本を読みたいです!
私の愛したインド
築地書館 アルンダティ・ロイ著 片岡夏実訳
※アマゾンの検索に引っかからなかったので…
別の社会派エッセイを紹介します。
民主主義のあとに生き残るものは (2012/08/31) アルンダティ・ロイ 商品詳細を見る |
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